「駒ヶ根市グランドデザイン」への提言
駒ヶ根ガーデンファーム構想(案)


1.「21世紀は環境の世紀、すなわち農業の世紀」
2.「駒ヶ根市全域公園化計画」
3.「ガーデンファームとは何ぞや?」
4.「食と人間の幸福」
5.「森林との共生」
6.「教育機関と(食農教育)におけるガーデンファーム」
7.「少子高齢化社会とガーデンファーム」
8.「ガーデンファームが日本を変える」


ガーデンファームとは、
ガーデニング(庭)とファーム(農園)による地域興しです。
農園によってお腹を満たし、ガーデニングによって心を満たそうとする取り組みです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
一戸一戸の家庭が美しい景観を創る事によって、
地域全体を美しくしようとする活動です。
美しさには人を惹きつける力があります。
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そして、この世に「桃源郷」を創造しようとする試みです。

求む!あなたの知恵と汗!!
 お知恵とずくをお貸しください。!!
                                                            2001年1月16日
                                                        2002年1月17日加筆
                                                             祥和政経塾 ■
1.基本コンセプト
人類の歴史は「食」への追求の時代でした。農業は環境と密接な関係にあります。
そして21世紀は環境の時代だと言われています。
大気汚染、地球温暖化、環境ホルモン、ごみ問題、食料問題等、
私たちを取り巻く環境は大きく変わろうとしています。
身近な住環境をより良いものにすることこそが、
安全で快適な暮らしの創造につながるものと感じます。
また、多くの食料が輸入によってまかなわれているなかで、
特に食品に関しては安全性への要望が日増しに高まっています。
一方、少子高齢化社会の到来によって様々な問題も生じつつあります。
地域の活性化のためには、都会に行った若者が帰郷して住みたくなるような、
健康で安心して暮らせる環境造りが求められています。
故郷に求められるものは食(職)と人(生きる仲間)です。
そこで、ガーデニング(庭)とファーム(農園)による地域興しを宣言し、
駒ヶ根市をガーデンファームのメッカとして発展させ、
同じ価値観を共有する人々との連携を図りたい。
さらに駒ヶ根のブランドを築き、住環境を整備することによって、
集客能力を高め、新しい産業を興し、ひいては三世代が同居できる、
世界で一番住み良い街を創造したいと考えます。

@「都会に行った子供が、帰郷して住みたくなるような環境作り」
A安全で快適、健康的な住環境の創造
(1.自然環境、2.交通環境、3.医療環境、4.教育環境、5.ショッピング環境)
B「物の時代から心の時代へ」、「癒し」の時代(やすらぎ、ほっとする場所)
C大量生産、大量消費、大量廃棄システムからの転換
(「効率化」「市場経済」絶対視への疑問―地球温暖化への警鐘)
D地方の時代における「地域自給」と「地産地消」システム
(食とエネルギーにおける自給率の向上―輸送費用削減)
E美しい街(農村)造りをめざす「駒ヶ根市全域公園化構想」
F雇用の創造、健全財政の確保、「物を造って収入を得るか、人を呼んで収入を得るか」
G地場産業は「兼業農業」、農業従事者の平均年齢は60歳以上
H消費者の利益と国益(セーフガード、ユニクロ方式)
I食農の時代として「安全なものを旬に食べる」ことの重要性
J成人病、生活習慣病と食生活(日本食、田舎料理の見直し)
Kガーデニング(庭)とファーム(農園)の時代的要請
L消費型経済から体験型経済へ(幸福感における「食」−スローフードの再生)
M地域農業再生プラン
N同じ価値観を共有するコミュニティーの創造
O「共生の時代」、協業の必要性、集合農場、共同農場
P他の有機野菜産地とのネットワーク化
Q地球環境への配慮(エネルギー、産業廃棄物、生ゴミ、家庭ゴミ、バイオマス等)
R少子高齢化社会の到来と地域伝統文化の再生、復興、継承
S多様性とネットワーク「人を呼ぶ仕組み(仕掛け)」−町興し


2.駒ヶ根市全域公園化構想
人間が生きていくためには「呼吸」と「飲食」は不可欠です。
人間は地球上の生物の一種であり、他の生物との共生を抜きにしては生きられません。
自然に負荷を与えない循環型システムが求められています。
現存する豊かな自然環境を活用すると共に、失われた自然環境を再生し、
住環境そのものが自然と人間が共生し合う場として、
駒ヶ根市全域を自然公園化したい。
公園の中に住居が有り、公園の中に田畑が有り、
公園の中に工場が有り、公園の中に商店街がある。
川を再生し、森を作り、林を再生し、並木を作りたい。
四季折々に花の咲く木を植えたい。
実の生る木を植え、野鳥を呼びたい。
茅葺き屋根の家や水車小屋が似合う風景を再現したい。
主食である米の確保と国土保全のために、
日本の原風景である水田を維持するとともに、癒しの風景を創造したい。
町全体を花で飾りたい。
「感動」する場を創造したい。
美しい街には人を引き付ける力が生じます。
人が集まれば新しい産業が生まれます。
「食」と「農」と「芸(技)」が有機的に一体化した街をめざしたい。
街造りの主役は、そこに住む一戸一戸の人々です。
私達の街をどうするか、一つの方向を定め、一定のルール(条例)のもとに、
街造りの夢を共有していきたい。
この街に住む人々の幸福感をもって、この街を訪れる人々を幸福にしていきたい。
私達の世代でできなければ、子供たちの世代に。
子供たちの世代でできなければ孫の世代に、この夢を託したい。
その為にまず、一戸一戸の農園から始めたい。


3.森林との共生
地球環境における森林の役割が大きく見直されてきています。
漁師が川の上流に植林に来る時代です。国土に占める森林面積は約7割。
先進国では屈指の広さです。
しかし、戦後植林された杉・カラマツ等の単一林の占める割合はかなり高く、
人件費の上昇に伴い、手が入らないままになっています。
単一林は下草や薮を排除し、昆虫や鳥・獣の生息を妨げ、
森の生態系に大きな影響を与えています。
また、植林された木と、
複合林の中に実生で育った木との違いも再確認されてきました。
地元産木材の住宅資材、エクステリア資材への活用促進、
間伐材の薪ストーブ等への利用と共に、
この森林資源を再活用するシステムを構築したい。
循環型社会における人間と森との関係を再認識し、
さらに森林の微生物によって育てられた「土」、
あるいは「炭と灰汁」の効用を図り、安全な「食」に寄与したい。
他方では、池山、高烏谷山などへの
トレッキング等を通じて自然に親しむ健康増進と、
四季折々の山の景観、森林浴、山菜取り(山の幸)等を通じての
「癒しの森」構想を進めたい。


4.人間と「食」
人間は三時間経てばお腹が空きます。
三日ものを食べなければ人間性が変わるかもしれません。
人間は「食」によって生かされ、「食」のために生きています。
なぜなら人間も生物の一種だからです。
2001年9月11日、ニューヨークにおける同時多発テロ事件発生以降、
世界において見えなかったものが見えてきました。
すなわち富と貧困、飽食と飢餓。先進国と発展途上国。北と南。
激しい経済格差の中で「力」による正義が推し進められています。
しかし、いかなる国に住んでいようとも、いかなる内容の食事であろうとも、
家族で、気の合った仲間で、恋人と二人で、共に汗をかいた仲間で、
親戚身内で、共に取る食事の何と幸せなひとときでしょう。
一緒に食事をすれば、話が弾みます。美味しいお酒も飲みたくなります。
歌声が響けば一緒に踊りたくもなります。
また、頭脳労働だけで取る食事と、身体を動かして、
汗をかいた後に取る食事の違い。
額に汗して働いた後に飲む一杯のお酒のなんと美味しいことでしょう。
「友あり、遠方より来る、また楽しからず哉。」風土に根差した食を求めて、
新しい出会いを求めて、お互いに交流を重ねること。幸福感の共有。
そこに消費型社会から体験型社会へと導く鍵があるのではないでしょうか。


5.兼業農業の「ガーデンファーム」
イギリスやフランスでは、定年退職した後、田舎の農園に住み、
大地に根差した生活をする事が最大の幸せだといわれています。
わが国も高齢化社会を迎え、高齢者の生きがい造りが求められています。
また同じ目的を共有する事による新しい連帯感が生まれ、
空間を超えた横のつながり、年代を超えた縦のつながりが生まれます。
一方、価格競争力を追求する効率化、大型化農業は、
反面ではリスクも大型化する傾向にあります
(市場の暴落、連作障害、化学肥料・農薬の多用化など)。
兼業農家の利点を再認識する時代がやってきました。
@「兼業農家」の再認識
A田:稲作(主食であり、日本の原風景)合鴨、鮒、鯉、どじょう、
B穀物:麦、豆、とうもろこし、蕎麦、赤蕎麦
C野菜:特産品及び(少量多品種)
D果樹:梅、桃、梨、りんご、かりん、プルーン、ラズベリー、ブルーベリー
E家畜:鶏、チャボ、ウサギ、山羊、羊、牛、馬、だちょう、
F屋敷林
G池:鮒、鯉、錦鯉、ヤマメ、イワナ、カジカ
Hその他:ミツバチ、地蜂、
I施設:母屋、離れ、納屋、倉庫、蔵、室、水車小屋、
Jガーデニング、庭、ビオトープ、花の咲く樹木
K自然エネルギーの活用、太陽光発電、水車発電、風力発電等、
L循環型社会、生ゴミ・家畜の糞による有機肥料、薪の利用、雨水利用、
M庭先でのキャンプ
Nオープンガーデン
O直売システム:産直市場、季節の宅配便、「看板」による直売所


6.300坪ガーデンファーム
二つのアルプスを望む風光明媚な景観と、
関東圏並びに中京圏からの交通の利便性を背景に、
「農園」によって人を呼びたい。
都会から定住者を呼ぶために、
100坪の庭、100坪の家と屋敷林、100坪の畑の
「300坪ガーデンファーム」を提言します。
現代の安全な食に対する欲求やガーデニングに対する憧れ、
田舎暮らしに対する要望に応えたい。
さらに新しい仲間を呼び込むことでコミュニティーの幅が広がり、
厚さも深くなります。
特に一芸に秀でた方は大歓迎です(クラフトマンの定住促進等)。
有閑期には「助人連」として臨時収入も得られます。知恵や労力、
時間を交換するエコマネー(地域通貨ズらー)による、
地域での雇用の確保と生計の安定化を図りたい。
一方、竜東地域は「気の里」による癒しの農園として復興させたい
(「癒しの森」構想)。
@Iターン、Uターンの促進
A都会から定年退職者を呼ぶ
B都会から農業希望者を呼ぶ
C都会から文化人を呼ぶ
D都会からソーホーを呼ぶ(CATV等、地域高速ネットの活用)
Eクラフティアのメンバーの駒ヶ根移住促進←行政のバックアップ
F集合農園、共同農園、集団農園、等への対応
G「森の(郊外型)」レストラン、森の美容院、森の理容店、
 森の医院、森の事務所、森の蕎麦屋、森のうどん屋、森のキムチ店、
 森のイタリヤ料理店、森のアトリエ、森の博物館、森の音楽堂などの促進
H「99年後更地での借地」対応
I契約条件(面接による決定:お互いの認識の共有化、
 ガーデンファームへの加盟、地域との交流を図る、
 自治会への加盟、1年以内の着工など)


7.「駒ヶ根ガーデンファーム」の立ち上げ
数個の農園が個別に通年を通して集客を図るには限界があります。
100戸(当初は50戸)のガーデンファームを組織し、ネットで結びたい。
一戸一戸は小さくても、相互乗り入れをすれば大きな力が生まれます。
同じ価値観を共有する仲間同士での、情報交換、応援、
相互協力などによる連携を蜜にすることから連帯感が生じます。
「駒ヶ根ガーデンファーム」としてインターネット、情報誌、
マスコミなどに宣伝広告を図りたい。体験、参加型の観光に応えたい。
通年での集客を図り、多くの人を呼びたい。
訪れる人との会話、人のぬくもり、心のふれあいを、やりがいに結び付けたい。
「駒ヶ根」ブランドの商品(農産物、クラフトから音楽CDまで)を創造したい。
さらに森のレストラン、森の喫茶店、森のホテル等との連携を図りたい。
@複数施設での対応
・ヨッシャー、まるかわ果樹園、熊沢農園、ウィンドファーム、信州ナーセリー、
 他50戸〜100戸
・それぞれの個性ある農園、
A季節メニューの拡大
・各ガーデンファームで、様々なメニューを持つことにより、
 幅広く、通年を通じて集客を図る。
・「春」(山野草摘み、いちご、桜、躑躅、雪型、レンゲ畑、梅園、
  桃畑、沢蟹、チューリップ、水仙、田植え、椎茸、おはぎ、
  草もち、ヨーグルト、ウォーキング、サイクリング、ネイチャーゲーム、
オリエンテーリング、深鳥会、動物の赤ちゃん誕生)
・「夏」(魚取り、麦畑、さくらんぼ、お茶、スイカ、ラズベリー、
  ブルーベリー、桑グミ、枝豆、トウモロコシ、蕎麦畑、完熟トマト、
  ワサビ畑、蛍、カブトムシ、ハッチョウトンボ、桃、焼き肉大会、
  キャンプ、染色、機織り)
・「秋」(稲刈り、芋掘り、きのこ狩り、鮒取り、蜂追い、栗、コスモス、
  リンゴ、梨、鈴虫、イナゴ、蕎麦打ち、お月見、菊、おやき、干し柿、
  漬物、蜜蜂、もみじ狩り、豆腐作り)
・「冬」(餅つき、五平餅、味噌、こんにゃく、藁細工、甘酒、
  餅菓子(はぜ)、炭焼き、しみ豆腐、氷餅、木工、竹細工、)
B地域行事
・駒ヶ根市全体の行事によって集客を図る。
  「季節行事」
・正月、花祭り、春祭り、七夕、夏至、夏祭、お盆、お月見、秋祭り、
  収穫祝、冬至
  「地域行事」
・光前寺のお祭り、馬見塚のお祭り、クラフティア、サンバカーニバル、
  天竜かっぱ祭り、祇園、お盆、美女森のお祭り、五十鈴神社のお祭り
  「講演会」
・環境、園芸、農業、有機農業、循環型社会、食虫文化、駒ヶ岳サミット
  「コンサート」
・ジャズ、和太鼓、アフリカンドラムス、フラメンコ、インド音楽、
  「作物による景観創造(集合、集団栽培)」
・梅、桃、菜の花、れんげ、ひまわり、そば、赤そば、コスモス、など
Cイベント開催
・ガーデニングフェア、苗木市、植木市、ガーデニングコンクール、
 農業際、収穫際、写真コンクール
D安全な食への提言「スローフード」、特産品の創造
・スローフード(特産野菜の旬の時期―最高の素材に最高の技)
 「わざわざこの時期に食べに来る」
・ヨーロッパの三ツ星レストランは地方に多い
・旧民家での「鍋物屋」、囲炉裏を囲んでの五平餅
・高原野菜のサラダ館
・美駒豚、ダチョウ
・漬物、鍋料理、蕎麦、お焼き、ザザ虫、・蜂の子など
・かつて伊那谷の特産品であった山羊を希望者に飼育依頼する。
(沖縄との連携をとる。山と海の体験留学、修学旅行は沖縄から信州、東京DRへ)
・園芸、花弁栽培、庭木
・ガーデニング資材
E既存施設との連携
・駒ヶ岳ロープウェイ、駒ヶ根早太郎温泉、駒ヶ根ファームス、光前寺、
 駒ヶ根高原美術館、池山(市民の森)、駒ヶ根家族旅行村、駒ヶ根能楽堂、
 おもしろ河童館、シルク博物館、高烏谷山、文化センター、武道館、弓道場、
F地場産業との連携
・すずらん牛乳(乳製品)、本坊酒造(地ビール、ワイナリー、ウイスキー)、
 宮田鱒池(虹鱒)、養命酒(薬草レストラン)、長生社・六合社(地酒)、
 伊那醤油(もろ味、たれ)、赤穂味噌(唐辛子味噌、野菜味噌)、
 伊南森林組合(木工製品等)、大成ハム・若丸(食肉加工)、
 サラダコスモ(森のサラダレストラン)、三共精機(森のオルゴール館)、
G既存店舗との連携
・サンサーラ、OZ等郊外型喫茶店、レストラン、食堂、ソースカツどん、
 きのこ料理、鯉料理、蕎麦屋、鰻、
H農業体験村、ワーキングホリデイ制度
・都会からの募集
I青年海外協力隊との連携
・農業実習、農業体験、
・帰国者レポートの活用
・「英語村構想」
Jヨーロッパ(英国、フランス等)農園の視察旅行、人的交流、姉妹都市
・夢「ヨーロッパに行こう!(2年に1度は夫婦で海外旅行)」
K「駒ヶ根(地域)ファンクラブ」の創造
・会報による情報提供、地域クーポン券の発行等
・インターネットHP、掲示板等の活用
Lそれぞれの個性を持った100戸の農園


8. 中核施設としての「駒ヶ根ガーデンファームセンター」
駒ヶ根ガーデンファームの中核施設としてのコミュニティーセンターを設け、
各種講習、研究、情報交換、イベント等の開催の場として活用します
(新設予算が得られない場合は、既存施設との併設を考えたい)。

@「森の学校」達人、先生、博士に学ぶ
・ガーデニング、有機農法、野菜栽培、家畜飼育、料理教室、
 フラワーアレンジメント、リース、ポプリ
・野菜博士、魚博士、きのこ博士、漬物博士、わら細工博士、竹細工博士、
 燻製博士、はち博士、デッキ造り博士、インターロッキング施工博士、
A「田舎大学」
・ガーデンデザイン
・エクステリアデザイン
・環境デザイン
・「食」のフォーラム
・「農」のフォーラム
B「駒ヶ根ガーデンファーム専門学校」
・将来的には専門学校の認可をめざす
C研究施設
・駒ヶ根微生物研究所
・駒ヶ根発酵食品研究所
・駒ヶ根市立植物園
・駒ヶ根球根植物園 
Dイベント会場
・ガーデニングフェア、苗木市、植木市、
・農業祭、収穫祭、
Eワークショップの開催 


9.商店街の活性化「楽市楽座」
かつて物や情報が交換された「市場」機能としての商店街を
「楽市楽座」で復興させたい。
空き店舗を様々な特産品ショップやクラフトショップとして貸与活用し、
空き地を駐車場として利用したい。更に町中に植栽を行い、緑を復活させ、
「公園の中にある商店街」を造りたい。
四季折々の花が咲き乱れる「花の街」にしたい。
多様化する専門店同士のネットワーク化を図り「人を惹きつける」仕組みを作りたい。
また新たな「市場」を創造させるために公設市場を設け、新しい出会いの場としたい。
@「楽市楽座」、朝市、土曜市
A加工食品、スローフード(地域に根差した食文化)の創造
B民具、クラフトフェア
C園芸資材、農業資材
D情報センター
E「街は専門店の集合体である」アウトドア、登山用品、
 専門書店(農、園芸)、癒し系CDショップ、癒し系お茶屋、炭屋、
F期間限定「直営店」の誘致(人と場所の提供)
G公設市場=農産物直売所(上在に1箇所、天竜東に1箇所)
 通信販売などのきっかけ造り


10.大手メーカー等への要請
「駒ヶ根ガーデンファーム」による集客の相乗効果をねらう。
@園芸農業資材アウトレット
・日農、坂田の種、タキイ、
Aエクステリアメーカー展示場
・東洋エクステリア
・カクイチ
Bホームセンター
・農協、マルタ、トマツ、カインズホーム、D2、コメリ等
C1戸当り敷地300坪の住宅展示場
・関東圏、中京圏から集客できるメーカー直営の住宅展示場



11.信州大学農学部との産学協力
 信大農学部と協力してガーデンファームの発展に努める。
@休耕田をパイロットファームとして運用
A造園、森林工学、食物加工等の産学協同
Bフィールドワークを兼ねたガーデンファームの設計
Cアルバイトの創造


12.地場産業の育成
 ガーデンファームに付随する様々な産業を興す。
@ガーデニング事業 (職能集団)
A農産物(特産物の生産販売)、駒ヶ根ブランド
B加工食品(特産物の開発製造販売…「すずらんジャム」等)、
C園芸作物
Dウッドデッキ等の木製品
Eインターロッキング
F民芸・工芸品(クラフト)
G輸入雑貨
Hバイオファーム
I炭焼き、炭製品
J研究施設


13.文化遺産の創造
「21世紀に残したい日本の風景」も大切ですが、
200年後、300年後、500年後の子孫に「未来への遺産」として
残せるような文化遺産(構造物、景観、芸術)を創造したい。
エジプトのピラミッド、ギリシャ・ローマの町並み、
ガウディーのサグラダ・ファミリア教会、、京都の町並み、
姫路城、松本城、富良野、音楽祭、演劇祭、映画祭など。
・「文化と心の大学」
・東洋建築、日本建築
・千年の森
・植物園
・球根植物園(すずらんの里、水仙の里、ユリの里、など)
・観光資源の創造(天竜川の桜堤、駒ヶ根高原の桜、モミジ、
 高烏谷山のさらさどうだん、馬見塚の岩山躑躅、光前寺の枝垂桜、
 石楠花、切石公園の山躑躅、大沼のあやめ、南割大池、
 休耕田を利用したビオトープ、池山(千年の森)トレッキング、
 天竜川のカヌー、高烏谷山のパラグライダー、光前寺の桜ヶ丘、
 ソーラーシステム活用による駒ヶ根「大」文字、など)
・イメージ……白樺の岡、ポプラ並木、銀杏の岡、胡桃の郷、
 アカシヤの谷、辛夷の里、日向畑の南天、ハーブの岡、
 風車の丘、梅林、等
・無形伝統文化の継承及び創造
・音楽祭、演劇祭、祭、行事(冬の花火、万灯篭など)


14.少子高齢化社会とガーデンファーム
文化は人によって作られ、人によって継承されます。
「一つのテーブルに爺ちゃんが居て、孫が居る」
かつてごくありふれた風景が変わってきています。
つい十数年前までの当たり前の姿が見られなくなりました。
それぞれ固有の文化を伝承し、
育てていくためにも先人の見地と知恵を伝える場を作りたい。
さらに高齢者の生きがい造りともしたい。
・高齢化社会(生きがい造り、会話、交流、文化の伝承、健康、
 ウォーキング、趣味、隣人、親子三代、
 土間・縁側−テラス・デッキ、温泉、マレットゴルフ、)
・伝統文化の継承(食は故郷にあり、伝統行事の継承、
 伝統芸能の後継者作り、日常生活と芸術活動が融合した街)
・シルバー人材センターの活用


15. 教育機関(食農教育)におけるガーデンファーム
人間が生きていくための「食事」。
栄養学的見地からの食に対しての正しい知識と、
「安全な食」に対しての認識を育み、みずから食するものを、
みずからの手で育ててみる体験は、極めて重要なものだと考えます。
消費者が「食」について、みずから学ばなければ、
自分の命が危険にさらされる時代です。
12歳までに食した味が、生涯において「おふくろの味」として
継承されるのであれば、
この時期に「本物」をどれだけ食するかが大切になります。
ところが現代においては、
人工甘味料などによる味覚音痴が増大しているのです。
また、生き物は他の生き物の「命」を頂いて生きている、という認識が、
「命の大切さ」を実感させ、「人道」を育む元になると思います。
更に、人間は社会的動物です。
集団活動によって、個人の権利を主張するためには、
個人の義務を果たさなくてはならないことを学ぶ場になりうると思います。
地域に学び、地域を理解する中で、
「地域の子供たちは地域で育てていくのだ」という、
かつては極当たり前の事を再認識する場にしたいと考えます。
・自分の「食」を自分で手にする事の大切さ
・地域とのコミュニティーの創造
・世代を越えて価値観を共有する事の重要性
・地域での人造り
・総合学習の時間
・自然観察、自然の中での遊び、自然を知る、自然と共生する
・都会の学校との交換留学、体験学習の場
・地物の利用(野菜、肉類、すずらん牛乳)

16. 運営母体
現代は、「地球規模で考えて、地域で行動する時代」だといわれます。
同じ時代に生き、同じ場所の空気を吸っている仲間。
その仲間の中で、問題意識を共有し、アンテナを高く掲げ、
賛同する仲間と、新たな時代を築きたい。
・事務局
・プロジェクトチーム
・協業組合
・NPO
・女性・婦人の力、感性の活用(21世紀は女性の時代)
・タウン誌(ネット)による意識の共有化
・農業団体、市民団体、自然保護団体等との連携
・駒ヶ根市の玄関口(駒ヶ根インターチェンジ)の近くに案内所を設置


17. 健康な街−トライアングル構想
 (福祉・医療・看護一体化による社会福祉の充実)
日本人の平均寿命は男女ともに世界で1位です。
更に長野県人の平均寿命は、男性が全国1位、女性が4位です。
長野県の男性は世界で1番長生きをするということになります。
その要因として、農業をはじめ現役の方が多い、大家族が多い、
ストレスが少ない、農村医療が発展している等があげられています。
今後ますます比重を高める高齢者社会において福祉医療環境も重要な要素です。
駒ヶ根市には昭和伊南総合病院、長野県看護大学、長野県駒ヶ根病院、
長野県西駒郷などの福祉医療関連の施設があります。
これらを有機的に結び, 福祉・医療・看護一体化によるトライアングル構想を推進し、
更に充実した住環境の創造に役立てたいと考えます。
・昭和伊南総合病院−医食同源、農村医療、
 予防医学(人間ドックの利用増大化計画―「癒しの里」での健康管理)
・駒ヶ根病院、西駒郷−共生:福祉農場(苗穂の委託栽培など)、
 聖歌隊(精一杯歌う姿への「感動」)
・長野県看護大学−健康都市宣言への提言
・健康管理=身体を動かす(運動する)仕組みとしての「環境産業」、
 「スポーツクラブ」


18.その他
文明維新とも思われる、時代の大きな過度期に立っています。
21世紀は環境問題が最重要課題になっています。
資源消費型社会から循環型社会へ。
消費型社会から体験型社会へ。
私たちの子供たちがどのような環境で生きていけるのかを考えるとき、
過去にとらわれるのではなく未来思考で、
新たな世界を切り開いていきたいと考えます。
そのためには、大きな夢を共有し、知恵と英知とアイデアを持って、
私たちの街は私たちの手で活性化させていかなければならない時期に来ています。
故松下幸之助翁は「21世紀の日本を観光立国にしたい」と話されたそうです。
・兼業農家からの賛同者の募集
・予算、補助金、助成金
・土地(300坪)の貸地希望者の募集
・既存の自然の保護条例の設定(乱開発の防止)
・ナショナルトラスト、財産区、共有林
・ガーデニング苗の駒ヶ根市予算からの配布(ゼラニウム、ベゴニア、サルビア、etc)、
 福祉農場で育苗
・小中学校、病院等との連携(学校林、森造り)
・JR飯田線(ローカル線)との提携
・「駒ケ岳サービスエリア」の活用
・「1000年の森」コンサート(スキー場に常設野外音楽堂)
・「癒しの森」音楽祭(ヒーリング音楽)



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駒ヶ根市選出の長野県議会議員佐々木祥二氏を中心にした祥和政経塾では、
駒ヶ根市のグランドデザインを提案した(当時)。
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