◆松◆ ◆松◆ ◆松◆
◆ようこそ、PINE HILLへ◆
February/2004

如月・February・2月

◆雪の中のネギ◆

2月1日、日曜日、出勤して午後3時頃に帰宅。
家内の実家の両親をお呼びしていたのだけれど、
予定していた仕事が長引いて帰宅が遅れてしまった。
食事は既に終わっていて、奥座敷で昼寝。何よりの骨休みだそうだ。
夕方、薄い雲が広がって、天気が変わりそうな気配だ。
雪一面の畑からネギが頭だけ出していた。今しばらくは雪野原が続くだろう。



◆冬の小川◆

北斜面には吹き溜まりが残っているけれど、
南斜面は雪解けが始まっている。
川の水は水量を落とすことなく力強く流れている。
雪は融けて水になるだけでなく、気化して融けていくようだ。
水は形を変え、環境にあわせ、只ひたすらに循環を続けていく。



◆中央アルプス◆

2月8日、日曜日、快晴。
風が強く、気温もさして上がらず、肌寒いけれど、快晴。
土手の雪は融けて枯れ草が見えているけれど、田圃は真っ白。
久しぶりに、ゆっくりとした休日をすごした。
これと言って何をする事も無く、まるでギターの弦を緩めたような一日だった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、
そういえば、「男は自殺する代わりに旅に出る」という。
日常と、非日常の区切りが必要なのかもしれない。



◆南アルプス◆

駒ヶ根市「花とみどりのサポーター」の会(仮称)、設立趣意書から。
「私達は、「花とみどり」が大好きです。 四季折々に美しい姿を見せてくれる、中央アルプスと南アルプス、間を流れる天竜川。 二つの山並みから広がる扇状地と河岸段丘。 このすばらしい自然環境の中に暮らし、その自然の恩恵に浴していることに感謝しています。 この恵まれた環境を後世に引継ぎ、更に住みよく快適な環境を創造するために、 「花とみどり」を通じて「美しい地域づくり」を行いたいと考えます。 科学技術の発展は、数々の便利で快適な生活を提供してくれましたが、 一方で、人間疎外、共同体の破壊、安全安心社会の崩壊、ストレスの増加、免疫力の低下など、 様々な弊害を生み出しています。 私達は「花とみどり」が健康と福祉にもたらす効用を理解し、 人間が生きていく上において「農(ガーデニング、ファーミング等)」がもたらす大きな力に期待をするものであります。 美しさには人を惹きつけ、人を癒す効果があります。美しい庭や公園、 美しい環境や景観がもたらす無限の力を活用し、住み良い郷土を造っていきたいと考えます。 21世紀は環境の時代だといわれています。 人口爆発、水不足、食糧難、ゴミ問題、地球温暖化、環境破壊など、人類が歴史上初めて遭遇する事態が起きています。 この時代背景の中で、環境が果たす役割を認識し、志を同じくする人々の力を合わせ、 公共の福祉の為に貢献していきたいと考えます。」



◆霜柱◆

快晴の日の朝、水を張っている田圃が全面凍結していた。
いつも苗代に使っている田圃では一面に、
見事な霜柱が朝日に輝いていた。
地中の水分が急激な寒さに凍り、霜柱となって成長する。
水の性質は不思議さに満ちている。
雨水(2月19日)を過ぎて、このところ快晴の日が続き、三寒四温の毎日だ。
とはいえ、例年に比べて、二月とは思えない陽気が続いている。



◆木◆

春を待つ土手に一本の「木」。
枝を四方に伸ばし、既に芽吹きと蕾を準備している。
見上げる樹形の先には春を予測させる青い空。
梢にとまる小鳥達も、春の到来を待ち焦がれている。
21日午前中、長男に待ちに待った合格通知が届いた。嬉しかった。



◆中央アルプス宝剣岳◆

28日朝、中央アルプスはくっきりと晴れ上がった。
白く輝くその姿には神々しさが感じられる。
(この日の昼頃、この山で二人の方が滑落事故で亡くなられました。
親子だったと伝えられています。心よりご冥福をお祈り申し上げます。)



◆大沼湖の鴨(カモ)◆

駒ヶ根高原の大沼湖にはたくさんの鴨が住み着いている。
氷も溶けて、波もゆるく、気持ちよさそうに泳いでいる。
遠く隔てた彼方では鳥インフルエンザが猛威を振るっている。
数千羽が一気に死を迎える怖い伝染病だ。
一説には渡り鳥が媒介していると言うが、原因は何処にあるのだろうか。
BSE、鯉ヘルペス、鳥インフルエンザ、・・・・・・・・・・。
人間が人間の都合によって他の生物の命を取り扱っていることへの何かの警鐘だろうか。



◆大沼湖の家鴨(アヒル)◆

大沼湖の隣にある小さな池は家鴨の住処だ。
水温が低く、こちらは凍結している。
わずかに氷が融けた一角に身を寄せ合って泳いでいた。
ぐああ、グアア、ぐああ、グアア、かしましい。
やがて日が高くなれば、池の氷も融けるだろう。



◆春の淡雪◆

2月29日、日曜日、目覚めれば外は雪、春の淡雪。
明るくなるにつれて、雪は雨に変わり、霧があたりを覆っていった。
今日は長男が一年間お世話になった長野市から駒ヶ根に戻る日。
妻と一緒に、引越しの応援に長野市まで行った。
積雪は伊那谷から岡谷までで、松本や長野は雨。典型的な上雪だ。
長男は、初めて親元を離れての一年間の寮生活だった。
四月からは松本で、再び一人暮らしが始まる。
三月は別れと旅立ちの時だ。
予報どおり、午後は晴れ。
雨上がりの柔らかい西日に、春を待つ大地が眩しかった。








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