◆松◆ ◆松◆ ◆松◆
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Augest/2003

Augest・8月

◆中央アルプス◆

8月の声を聴けば、夏の山がかがやく。
空は青く広がり、心地よい風が吹く。
夏の声を聴けば、心は少年に帰っていく。
雑木林でカブトムシと戯れ、川原でアメノウォを追いかけ、沢でオニヤンマと遊んだ日々。


◆オニユリ◆

長い梅雨が明けて、夏の陽射しが戻ってきた。
庭の片隅に堂々と咲くオニユリの花。
大人の背丈ほどに伸び、情熱的な激しさで咲くオニユリ。
その名の通りの力強さを感じさせる夏の花だ。


◆キンシバイ◆

7月に黄色い花を咲かせていたキンシバイが赤い実をつけた。
小茄子のような形をした可愛らしい実だ。
柔らかい赤い色の実は、しだいしだいに濃さを増しているようだ。
原産地は中国。何か中国の幻想の世界から来たような可愛らしさだ。


◆中央アルプス遠景◆

8月10日、台風10号が去った。
九州、四国、近畿、北陸、東北、北海道と日本を縦断していった。
各地に爪痕を残していったが、お蔭様で近隣では大きな被害は無かった。
フェーン現象の為か、日中になってかなりの暑さ(34度C?)になった。


◆中央アルプス◆

今年の甲信越の梅雨明けは8月2日。
観測史上2番目に遅い梅雨明けだという。
そして7日は立秋。そして台風の到来。来週の天気も曇天か雨天。夏らしい夏は何処へ。
と、見回せば、台北では最高気温の記録更新。ヨーロッパ南部も40度Cを越す猛暑とか。
局地的な異常気象が当たり前になりつつある最近の傾向です。


◆夕映えと玉蜀黍◆

8月20日。長野市より高速道路にて直帰。
暗くなりかけた空が再び明るくなった。夕映えだ。
周りの景色が、しばしの間、鮮やかに浮かび上がった。
夜な夜なハクビシンが食べに来るという畑の玉蜀黍(とうもろこし)の花が燃えていた。


◆雲と蜘蛛◆

今年のお盆は、時ならぬ低温に驚かされた。
雨の日が多く、9月下旬から10月上旬の陽気だった。
標高950m、家内の実家を訪ねた折には電気ストーブが出されていた。
ヨーロッパでは熱波、アメリカ東海岸では大停電、異常な夏が続いている。
夕映えの雲の下、畑の胡瓜(きゅうり)とキウイの間に大きな蜘蛛が巣を張っていた。


◆朝顔と女郎花◆

「女郎花(おみなえし)朝顔(あさがお)に抱きつかれ」
黄色の女郎花に朝顔が蒔きつき、ラッパの形をした花が咲いた。
お盆が過ぎて季節は夏から秋に移ろっていく。
少年の頃の夏の日の思い出は、たくさんの花と蝶々と、せみの声。
オニヤンマとカブトムシ、スイカと蒸かしたトウモロコシ、そして風鈴の音。
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「手にとれば袖さえ匂ふ女郎花この白露に散らまく惜しも」 山上憶良。
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◆中央アルプス◆

8月27日、東京へ一泊の出張に出かける朝、
しばしの間、山が晴れた。
今年の夏は例年になく曇りや雨の日が多い。
農作物のできにも影響が出ている。
お天道様の事では致し方ないけれど、夏は夏らしくあって欲しい。


◆雨の山◆

8月最後の日曜日。
早朝6時より各自治会単位での防災訓練。
我が耕地では、生憎の雨の中を30数人が集まって、
避難個所や連絡網などの確認を行った。
そして消火栓の使用説明、
実際に放水を体験して、簡単だが訓練を終えた。
宮城県などの地震災害の状況を聞くとき、
広範囲に一斉に被害が発生すると、
消防車も救急車も彼方此方から要請が集中し、
結局はお隣同士が助け合うしかない姿が浮かび上がる。
税金を払っているのだから何とかしろ!ではなく(何とかしたくても対応できない)、
近くに居る者同士がお互いに助け合うしかないのが、巨大地震などの大災害だ。
21世紀、国の財政が破綻すれば、災害が無くても、そういう時代が到来することだろう。







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