![]() 3月1日、朝は霰だったがしだいに雨に変わり、一日中降り続いた。 よく2日、朝から快晴。東に見える千丈岳は雲か雪煙かに、たなびいていた。 ![]() 振り返って西山を見れば、ある地点を境にして山は真っ白に凍っていた。 下界は雨でも、山はまだ冬。氷細工のような木々が日の光にくっきりと輝いていた。 ![]() 柔らかい春の空の青さに、ゆっくりと流れる雲。 その合間を飛行機が飛ぶ。何処から飛び立って何処へ行くのかは地上ではわからない。 ![]() 光前寺の杉木立の彼方、 柔らかい春の陽射しを浴びてゆったりとたゆとうアルプスの峰。 ![]() 春がきた。川の水が弾む。弾ける。踊る。飛び上がる。 生きとし生きるものが待ち望んでいた春がきた。待ちに待った春がきた。 ![]() 3月8日、長野県立赤穂高等学校の卒業証書授与式。 長男の高校生活が修了した。私は保護者代表として謝辞を述べた。 ![]() 日に日に、日の出が早くなり、日に日に、日の光が濃くなって、 日に日に一日が長くなっていく。ねずみ川の橋の上から、木立の彼方に千丈岳。 ![]() 3月18日、駒ヶ根市立赤穂中学校の卒業証書授与式。 二男の中学校生活が終わり、義務教育課程が修了した。さらば、すばらしき少年の季節よ。 ![]() お彼岸の頃、彼方此方で土手焼きが行われた。 害虫駆除の為の野焼きだ。茶色の土手が真っ黒に変わり、やがて緑の新芽が生えてくる。 3月20日、U.S.A.ブッシュ大統領はイラクへの宣戦を布告した。 アラビアの古都バグダットは戦火の炎に燃え上がっている。 アフガニスタンに引き続き、これはまるでブッシュ帝王の蜂の巣退治のようだ。 ![]() 駒ヶ根高原の大沼湖付近には坐禅草の群落がある。 雪解けを待ちかねたようにむっくと起き上がり、不思議な花を咲かせている。 ![]() 光前寺裏山に咲く水芭蕉。 父をはじめ駒ヶ根郷土研究会の方々などで移植したものだ。 ![]() 春といえば福寿草の花。目に眩しい黄金色の花。 「春の嵐は少年を鍛える」というけれど、雪にもめげずに一早く咲く福寿草はすごい! 3月も出張の多い月だった。東京、千葉へ。金沢へ。あるいは名古屋へ。 春は別れと旅立ちの季節でもある。様々な青春の節目の季節。 二男は高校に合格した。長男は大学浪人を決め4月から予備校の寮に入る事になった。 激動する世界情勢と、低迷する日本経済の片隅で、明日を見つめる子供たちがいる。 ![]()
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