「地域の総合病院とグリーンボランティア」
駒ヶ根 花と緑と水の会
2004年11月3日
小 原 茂 幸
日本は現在、世界一の長寿国だといわれています。
特に長野県は男性が全国一、女性も全国4位という長寿県です。
しかし、戦前における日本人の平均寿命は50歳前後だったということです。
人類の歴史はケガや病気との闘いでもありました。
発展途上国では、現在でも乳児死亡率が高く、ひとたび傷病者になりますと、
医療設備の不足から障害者になったり、命を落とす事もしばしばです。
病院の存在は、安全で安心な生活の場においては必要不可欠なものです。
身近な場所にある地域の医院、診療所、そして総合病院の役割は大きなものがあります。
昭和伊南総合病院の歴史をひも解きますと、
昭和9年、伊南10ヶ村を区域とする産業組合病院として開院しております。
開院に到った経過を思う時、先人達の大きな期待と努力が偲ばれます。
総合病院の存在は、安心して生活できる礎となっています。
病院は、建物、設備、医薬品などの物的要件、医師、看護士、療法士などの人的要件が不可欠です。
最近ではこれに緑の環境と、地域住民との交流の効果が注目されつつあります。
花と緑が持つ園芸福祉の概念が見直されています。
これからの病院は緑豊かな環境に四季を通じて花が咲き乱れる、癒しと活力の空間を必要とすることでしょう。
また、傷病者以外の地域の人々が、介助ボランティア、グリーンボランティア、お話しボランティア、音楽ボランティアなど、
様々な形で病院と関わり、地域のコミュニティーを豊かに創造する役割を果たすものと思われます。
特にグリーンボランティアに関しては、誰でも参加できる気軽さがおおきな役割を果たすものと考えられます。
この点においても、このたびの昭和伊南総合病院への当会のグリーンサポートは大きな意味があります。
グリーンサポートは病院側と当会の協働の形をとります。
苗の植えつけ等の大きな行事には、広く市民にも声をかけて、大きな流れを作り、
地域の総合病院である昭和伊南総合病院を名実ともにすばらしい病院としていきたいと考えます。
そして、結果としてより良い医療体制が整い、地域の安心に更に大きな貢献が期待されます。
会員の皆様の知恵と汗と手間をお願いし、みんなで日本一美しい病院を目指したいと思います。
昭和伊南総合病院
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