「駒ヶ根オープンガーデン設立に向けて」



駒ヶ根 花と緑と水の会
2004年10月16日
小 原 茂 幸

『 21世紀は環境の時代といわれています。 すなわち、農業、林業が再び見直される時代です。 人間自身も地球に生きる生物の一種です。 動物は植物の持つ力によって生かされているともいえます。 さらに、花や緑のもつ効用が園芸福祉という概念において明らかにされつつあります。 花や緑は、私達の生活に潤いを与え、健康を与え、さらには生きる糧をも提供しています。 美しさには人を癒し、元気付ける力があります。 美しさには、人を惹き付ける力もあります。 人々が行き交い交流する事によって新たなコミュニティーが生まれ、共同体の輪はさらに強い絆で結ばれる事でしょう。 美しい花造り、美しい庭造り、美しいまち造り、美しい国造りを行う事によって、明るく元気で健康なまちが生まれます。 さらには、美しい環境造りが平和な世界を築くことにも繋がります。

オープンガーデンとは、個人が丹精込めて育て作り上げた庭を、一般の方々に公開して、自然の美しさを共に分かち合うことです。 庭に咲く花や緑を通じて、人との出会いが生まれ、同好の方々との豊かなひとときを過ごすことができます。

駒ヶ根 花と緑と水の会では、駒ヶ根型オープンガーデンの設立を準備しております。 中央アルプスと南アルプス、間を流れる天竜川、そこに流れ込む数々の支流と河岸段丘。 この類まれなる美しい景観を背景に、一戸一戸の家庭から美しい庭を創造する事によって、 自然と融合した、日本で最も美しいまち造りを目指したいと考えます。 さらに美しい庭をフットパス(散歩道、遊歩道)で結ぶ事により、 美しさを点から線へ、線から面へと拡大し、豊かなコミュニティーの創造を目指します。 庭の公開は一定のルールのもとに、季節(期日、時間など)を限定し、場所を限定して、無料で行う事になるものと思われます。 この趣旨と目的をご理解頂いて、多くの方々と共に、駒ヶ根型オープンガーデンを開設したいと考えております。 より多くの方々のご参加をお願い致します。』

(参考資料)
イギリスでは、1927年にナショナル・ガーデン・スキーム(NGS)という慈善団体が創設されました。 個人の家の庭(プライベートガーデン)をチャリティーとして公開するというシステムを統括しています。 NGSが毎年発行しているイエローブック(通称)には、 3500カ所ものプライベートガーデンの場所や公開日や説明が掲載されていて、 毎年ベストセラーとなっているそうです。 庭の公開日には、各庭先に「Open Garden Today」の張り紙が出され、 わずかなチャリティーのもとに、誰でも見学できるそうです。 集められたチャリティーは、NGSから慈善団体に寄付され、有効に利用されているとのことです。


小布施オープンガーデン
オープンガーデン信州
オープンガーデンみやぎ
オープンガーデンクラブ東京
イエローブック岡山










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