「フィンランドと駒ヶ根」
2004年6月6日
小 原 茂 幸
駒ヶ根とフィンランドとの本格的な関わりは1913年に始まる。
この年より1921年まで、フィンランド・ルーテル福音教会の宣教師、
タンミオ・クリスチャンは飯田と赤穂で布教活動を行っている。
駒ヶ根市役所の南にあるルーテル教会は1917年(大正6年)に建設され、1955年には新礼拝堂を建設している。
フィンランド福音ルーテル教会による、ミッションが日本を初めて訪れたのは1900年のことである。
幾多の困難を乗り越えて、先ずは九州の佐賀や長崎に布教し、次いで1905年には諏訪の地に伝道所を開設した。
様々な困難や迫害を乗り越え、更なる布教を進め、飯田に講義所を開設したのは1908年。
飯田には現在も教会があり、幼稚園が運営されている。
この間、赤穂分教場には、諏訪・飯田を兼務する宣教師や牧師、教員の方々が数多く訪れている。
第二次世界大戦後には、アオ イルマ ルツさんという女性が1955年から4年間ほど駒ヶ根市に滞在した。
この時、アオさんから外国語を習い、海外への夢を拡げた方のお一人が小平 功さんである。
小平さんは外交官となり、ご縁があってフィンランドの方と結婚され、
先頃までは、在フィンランド日本国大使館参事官であった(2004年6月現在:マイアミ総領事)。
この小平さんの取り持つご縁により、
駒ヶ根太鼓子供連は、2001年夏にフィンランド公演を行い、
日本文化の紹介と国際交流を深めてきた。
さらに、この時のラハティ国際オルガンフェスティバルで、児島宏嘉先生(LAHTI INSTITUTE OF DESIGN 講師)と出会い、
フィンカンテレーツ駒ヶ根公演が計画された。
(参考資料:駒ヶ根市誌、フィンランド日本宣教百年記念リーフレット)
(S.Ohara)
日本福音ルーテル教会
日本福音ルーテル・スオミ教会
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