中学生の皆さんへ


赤穂中学校地区生徒会挨拶原稿
2002年5月2日
小 原 茂 幸


1.同じ時代に同じ場所で生きている仲間だよ。
  私達は江戸時代じゃない、鎌倉時代でも、平安時代でもない、
  21世紀の2002年5月2日に生きているんだよ。
  そして私達はアフガニスタンではない、ニューヨークでもない、
  日本の長野県の駒ヶ根市の北割2区という場所に住んでいる仲間だよ。
  同じ時代に同じ場所で出会って生きている。
  同じ空気を吸っている仲間なんだ。

2.面倒な事、うざったいこと、疲れること。
  今、君達の世界では、うざったいとか、面倒だとか、
  ごしたい(疲れる)だとかいうことが、
  悪い事、嫌なことのように思っている人が多いけれど、
  そう言う事の中にこそ、宝物があるかもしれないよ。
  君達の中で西駒登山(木曽駒ケ岳登山)をした人も、
    これからの人もいると思うけれど、
  山に登ることを考えてみてごらん。
  山に登るのに、自動車で行ってもいいよ、
    ロープウェイで行ってもいいよ、
  お金があればヘリコプターで頂上に下りてもいいんだ。
  でも、一番感動するのはどんな時だろう。
  それは、ふもとから一歩一歩自分の足で歩いて登った時じゃあないかなあ。
  汗をかいて、疲れて、面倒だけれど、苦労して頂上を極めた時の感動は、
  何にも代えられない宝物じゃあないかなあ。

3.感動について
  その感動なんだけれど、困難な事を一人でクリアしたときと、
  2人で、3人で、5人で、みんなで達成した時とでは、感動の大きさがちがうんだ。
  一人より二人、二人より三人、感動は二倍、三倍になって行くんだよ。
  感動する人が多ければ多いほど、感動は大きくなるんだ。
  そりゃあ、やっぱり気のあった仲間だけの方が楽しいよ。
  でも、いろんな人が、いろんな考え方の人が、
    いっぱい集まって一つになったとき、
  その感動はいろんな方向にいっぱい広がるんだよ。
  ややもすると、物事を楽しいか楽しくないかだけで判断しがちだけれど、
  楽しいだけの人生なんて無いと思うよ。
  すばらしい人生というのは、苦労したり、面倒な事をしたり、疲れることをした結果、
  得られるものじゃあないのかなあ。
  さあ、夏休み、みんなで何かやってみよう。








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