◆松◆ ◆松◆ ◆松◆
◆ようこそ、PINE HILLへ◆
July/2004

文月・July・7月

◆夜の蓮◆

7月1日、半夏生(ハンゲショウ)。
晴れたけれど、信州の夏にしたら湿度がちょっと高いような・・・。
こんな日の夜は蛍が出てきても良さそうだと蓮の田圃を覗けば、
いました、いました、かきつばたの根元から、葉っぱから、たくさんの蛍。
空には、まん丸お月様。月齢は14.3日。
夜の闇の中に、光の共演。
輝くときもあれば、陰に佇むこともある、この人生。



◆百合と紫陽花◆

7月3日、連日暑い日が続く。
梅雨の中休みだ。
庭の此処彼処(ここかしこ)に次々と花が咲く。
百合の花と紫陽花の花。
連日の暑さに挑むように、否、連日の暑さを養分として咲く力強さが夏の花にはある。
年を重ねるにしたがって、夏を乗り切る体力の衰えを感じる我が身。
花に励まされ、草に教えられて生きていく。
夜は、母の76歳の誕生日会を家族6人で祝った。



◆中央アルプス7月◆

7月4日、日曜日(U.S.A.の独立記念日)。
半日出勤した後、フィンランド・カンテレ公演のチケットを売り歩く。
夕方5時からは駒ヶ根ベンチャーズの初公演がアイパル4階であった。
5人のエレキギターのグループは、3人が同級生だ。
主催者も予期せぬ大勢の人、人、人、ざっと250人。
身体に響くエレキサウンド、ライブの醍醐味。
全38曲、懐かしい曲の数々を堪能させて頂いた。
駒ヶ根に新しい文化が誕生した、と感じた。
「腰の痛みに耐え、出てきた腹の上にギターを載せ、老眼に打ち勝っての、
花の50代のグループサウンズである」とはリーダーの弁であった。



◆千畳敷カールにて◆

7月8日、千畳敷カール。
前日午後に駒ヶ根に到着したフィンランドからのお客様と、山に登った。
駒ヶ根高原の標高900m、ロープウェイのしらび平駅1662m、千畳敷駅は2612m。
そして、たどり着いたカールは、生憎の霧、霧、霧。
でも、お花畑は満開。
イワカガミやコバイケイソウ、クロユリ、シナノキンバイなど、清廉な風に揺れていた。
今年の雪解けは例年より一ヶ月ほど早いという。
下界の異常な暑さからは想像しえない残雪を見て、フィンランドのお客様もびっくり!



◆「フィンランド民族音楽と駒ヶ根太鼓の夕べ」◆

同日夜、駒ヶ根市文化会館で行われた、
「フィンランド民族音楽と駒ヶ根太鼓の夕べ」は700名以上の入場者があり大成功。
小学生を中心にした駒ヶ根太鼓子供連の演奏と、
遠くフィンランドから来られたフィンカンテレーツ・オーケストラの皆さん。
カンテレの妙なる響きは、心に響く不思議な音色でした。
美しい10名の女性が奏でる音楽に、しばし時の経つことを忘れたのでした。



◆合歓の花◆

7月9日、山形県上山市で開かれた会議に出席。
朝7時過ぎに駒ヶ根を出て、同僚と二人でひたすら運転(620km)。
中央道、長野道、上信越道、北陸道、関越道、磐越道、東北道、山形道、東北中央道。
全ての高速道路の脇には、合歓の花が咲いていました。
長野県も新潟県も福島県も宮城県も山形県も満開でした。
折からのフェーン現象で、気温は33度C、35度C、そして国見SSでは36度Cでした。
翌日は南陽から新潟県は中条に抜けて日本海東北道へ。
途中、夕立に会いながらも無事に帰宅(580km)しました。



◆「開山様」のお祭り◆

7月11日、光前寺耕地の開山様のお祭り。
午後一時から河川清掃などの作業をして、午後3時から光前寺講堂に集合。
ご住職様の読経、ご焼香、庚申塔、供養塔へのお参りなど、
ご先祖様への感謝の祈りを捧げたのでした。
宝積山「光前寺」は天台宗のお寺で、西暦860年が開基と伝えられています。



◆青田◆

開山様のお祭りでお酒をご馳走になって、歩いて帰れば、
夏の午後の、長い西からの陽射しに、青田が輝いていた。
美しい日本の風景。
もう一月もしないうちに、稲に花が咲き、やがて稲穂が実る事だろう。
今年の梅雨は空梅雨かもしれない。
連日30度Cを越える暑い日々が続いている。
夜8時近くになって参議院選挙の投票に行った。
変化の兆しが見えたにせよ、全国的な投票率の低さが気になるところだ。
この世界は、一人一人の意思によって創られているのだから。



◆蓮の葉◆

休耕田の蓮の田圃にはカエルやトンボやホタルがいっぱい。
連日の暑い日ざしに、その葉っぱは見る見るうちに大きくなって、
田圃一面を覆っていきました。
今年は桃色の蓮の花も移植されたのですが、今までの白い蓮の方が勢いが良さそうです。
蓮の葉の上に遊ぶ水滴に、輝く日の光の美しさ。



◆川辺にて◆

7月12日13日、品川での会議に出席。
さすがに都会の夏は湿度が高く熱帯の夏でした。
しかし、会場であったホテル内やお店の中はクーラーが効いていて別世界。
「夏は夏らしく」といいながら、スーツ姿で働ける快適さが、
ますます戸外を熱くしている不条理さ。
田舎の我家の横を流れるせせらぎには、
ギボウシが咲き、川面にはキンギョソウの花も水中から咲いている。
人間も本来は自然のなかで、自然のサイクルのなかで、生きてきた歴史がある。



◆黄色い花◆

7月13日、新潟・福島に集中豪雨。
いくつかの川が決壊し、民家に浸水。
数日前、山形への出張の際に通過してきた場所だ。
広大な新潟平野を眺めながら、「広いなあ」と思わず口にしたあたりだ。
被災地の一日も早い復興をお祈りいたします。



◆中央アルプス◆

7月21日、早朝の中央アルプス。
連日30度Cを越える暑い日々が続いている。
20日は都心で39.5度Cでそのまま熱帯夜、本日は甲府で40.4度Cだそうだ。
昨年は冷夏であんなに有った残雪も、今年はごくわずかだ。
局地的な大雨とか、頻繁に起こるフェーン減少。
地球の温暖化が確実に進んでいる証拠なのだろうか。
梅雨が明けて、夕方は西の空に三日月が美しい姿を見せていた。
空も一段と青さを増したように見える。
22日、23日は猛暑の東京へ出張の予定です。
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今年の7月は熱かった。
月平均の気温は、平年を2度C以上、上回っているという。
27日は名古屋に出張し、30日、31日は再び東京へ。
月末は台風10号の影響で、晴れたり降ったり曇ったり、
めまぐるしく変化する天気だった。
「熱いですねえ」「暑いですねえ」が挨拶の言葉だった。







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