August/1996

August・8月

◆トリトマ◆ トリトマの花が咲く頃、子供たちは夏休みに入りました。 長野県の小学校の夏休みは短く、7月27日から8月19日までです。 初日は駒ヶ根のサンバカーニバルの日。 大樹たち6年生は思い出作りにクラス単位で、 学年全員が参加しました。午後5時から8時まで 汗だくになって踊り続けました。
トリトマは南アフリカ原産のユリ科の多年草です。




◆グラジオラス◆ 木戸の東に小さな畑があります。 あまりに小さいのでグラジオラスを植えてありました。 今年は、先に大きくなったコスモスに埋もれています。
隣の鮒を放した一番小さい田圃は、 今は水草に覆われています。
子鮒がどれだけ増えたか秋が楽しみです。
蓮がずいぶん増えたと父が言っています。

(1996/8/3)


◆稲◆ 瑞穂の国すなわち日本の夏の色はみずみずしい稲の色。 田んぼの稲は真夏の日の光を浴びて、 順調に育っています。 やがて、稲の開花を見ることができるでしょう。
お百姓さんは今年の米のできを心配しても、 今年の米作りでどれだけ儲かるかは考えないといいます。 儲けるための農業は昔から難しかったのです。

(1996/8/2)


◆野菜畑◆ 減反で畑になった田です。
この畑をはじめとして、 PINE HILLは父母が丹精込めて作った様々な野菜で一杯です。
ジャガイモ、トウモロコシ、トマト、にんじん、大根、キャベツ、 つるむらさき、おかひじき、ピーマン、ししとう、長ねぎ、にら、なす、 かぼちゃ、ゆうがお、オクラ、等など。
我が家の食卓を彩る新鮮な野菜達です。

(1996/8/3)



◆日光きすげ◆ 私が子どもの頃、夏の花といえばこの花、日光きすげ。 草いきれの中で鮮やかに咲く黄色いゆり。 薮の中からすっくと立って咲く姿がすがすがしい。 野かんぞう、薮かんぞうも橙色の花を咲かせる夏。
学校帰りの道草。
日に焼けた思い出の夏。
ゆうすげは夕方に咲いて、翌朝にはしぼむ一日花。

(1996/8/1)


◆ギボウシ◆ 7月29日から8月2日までの5日間、毎日2時間、 大樹と大知は30人の仲間といっしょに、 アフリカのセネガルからみえた ドゥドゥ・ニジャエ・ローズさんの太鼓の特訓を受けました。 そして8月3日、駒ヶ根高原スキー場で発表しました。
ドゥドゥ・ニジャエ・ローズさん達の太鼓、 言葉に言い表せないほど感動的なアフリカのリズムでした。
その会場の一角にも咲いていました。
土手に咲くギボウシの花。ユリ科の多年草です。

(1996/8/3)



◆向日葵畑とPINE HILL◆ 「暑い」。口に出して再びつぶやく、「暑い」。 夏はやはり暑くなければと言いながら、 ふと、冬はなぜあんなに寒いのだろうと思う。 そう考えるのは歳をとった証拠だといいます。 子どもの頃の一年はずいぶん長かったものです。 しかし、二十代、三十代になるにつれて、 一年が短くなっていきます。 夏と冬をしみじみ比較できるのは大人になった証拠です。
ひまわり畑からPINE HILLを望む夏。

(1996/8/3)




◆サギ草◆ 昭和51年の中央自動車道開通に前後して、 農業構造改善の掛け声とともに、 この地方に大規模な圃場整備事業が行われました。 それまでの小さな田圃が1枚2反や3反の大きな田に生まれ変わりました。 その際、田圃の中に点在していた森や林や湿地の多くが失われ、 美田となったのです。
それは同時に、この地に生息していた、 昆虫や、植物の多くを失うことを意味していました。
これを危惧した父は、湿地に咲くサギ草を採取し、
以来毎年数百株の花を咲かせています。

(1996/8/19)




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◆DOOR◆
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